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わしみや治療院見学レポート | 株式会社ゆうせん堂

ナイトセミナー

わしみや治療院見学レポート

1,はじめに

平成20年10月18日、ナイトセミナーの打ち合わせを兼ねて、講師の先生が先頃開業をされた治療院を見学することが出来ましたので、その概要を私見を交えながら報告します。

2,施術所の概要

washimiya01 今回見学した『リハビリ健康クラブ わしみや治療院』は、平成20年4月開業のまだ新しい施術所である。院長の譲矢正二先生は、長年東大病院リハビリテーション部に勤務され、理学療法士として第一線で活躍されてきた方である。治療院は、東武伊勢崎線鷲宮駅から徒歩5分の距離にあり、閑静な住宅街の一軒家を改修する形で開設されている。

施術室内には電動昇降ベッド2台と様々な器具が並んでおり、一見すると病院のリハビリ室のような印象である。部屋の奥には、ノルウェーで開発されたセラピーマスター(スリング)が目を引いている。その他、自転車エルゴメータ・トランポリン・バランスボール・セラバンド(チューブ)・筋力強化用の器具なども設置されている。これらを運動療法やリラクゼーションなど様々な形で使い分けているという。

3,病院リハビリテーションその先へ

washimiya02 病院でのリハビリテーションは、当然医師の指示下で行われる。逆に言えば指示書にない内容は、患者さんの訴えがあっても自由には行えない。さらに最近では、リハビリテーションの期間制限など難しい問題も増えてきた。治療院という業務形態をなすことで、セラピストの評価と患者さんのニーズを直結させ、自由度の高い処方を可能にしている。まさに最先端のリハビリを自由自在に活用する理想的な形が、この治療院の特徴だと思う。

4,手技療法へのこだわり

院長は理学療法士の他、鍼灸マッサージ師のライセンスも取得している。また、病院勤務時代から徒手療法へ熱心に取り組み治療の核とされてきた。徒手療法と言っても、全身をゆっくりとマッサージすることは少ないようだ。いわゆる局所の愁訴を改善することに全集中力を注ぎ、そのために必要なアプローチを丁寧かつ的確に行うという。「十分に時間をかけて手技を行いたい」という先生の構想を、自由診療という形態が可能にしている。

5,地元密着

washimiya03 施術所は、交通アクセスや世帯数から見ても決して好立地とは言えない環境である。「なぜ、鷲宮なのか」これが大きな疑問であった。これに対し先生は「駅前は、高額な家賃や広告宣伝など施術以外に費やすエネルギーが多く必要。地に足をつけて、長年住んだ地域に恩返しをしたい」とのこと。「集客性よりも地道に仕事をしたい」という先生の意気込みと自信を強く感じた。

また、先生は在宅リハビリにも長年携わっておられ、地域社会がいかにリハビリテーションの場を必要としているかを肌で感じているという。施術所を通じて、今後どのような活動をされていくのかとても興味深い。

6,まとめ

この見学で最も強く感じたことは、「リハビリテーションは、特別な施設や人達だけのものでは決してない」ということである。確かに高価な器具を導入されていた。しかしその施術の大半は、我々が専門とする徒手療法と一般的な器具で行われている。つまり、充分に研鑽を積み工夫することで、出来ることは沢山あるということだ。

地域の皆さんに気軽にリハビリの出来る場を提供し、その方法を的確にアドバイスする。その中で必要な治療は十分に時間をとって行う。わしみや治療院は、そんな空間を目指しているのだろう。「リハビリ健康クラブ」という名前がその証ではないかと思う。

この度、このように貴重な機会を与えて頂いた譲矢正二先生に、この場を借りて心から感謝申し上げるとともに、今後のさらなるご発展をお祈り申し上げます。